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ロールス・ロイス ウィランド : ミニ英和和英辞書
ロールス・ロイス ウィランド[らん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)

ロールス・ロイス ウィランド ( リダイレクト:ロールス・ロイス ウェランド ) : ウィキペディア日本語版
ロールス・ロイス ウェランド[らん]
ウェランド(''Welland'' )は、ロールス・ロイスが製造した英国初の実用ターボジェットエンジン

== 前史 ==
技術的方向性の相違から、空軍の上官アラン・アーノルド・グリフィス''Alan Arnold Griffith'' )と対立したフランク・ホイットルが、自ら興したパワージェッツで開発された W.1(''Whittle Supercharger Type 1'' )は、1941年に連合国側初のジェット機グロスター E.28/39を進空させた。
ウェランドの前身は、その W.1 の比例拡大版として計画された W.2 だったが、パワージェッツには量産能力がないため、軍需省の仲介で自動車製造大手ローバーが生産を担当することになった。
W.2 は両面式単板遠心式圧縮機と、10本のカン型反転式燃焼器を持つターボジェットエンジンで、ローバー版は W.2B ("B" は工場所在地バーノルズウィック (Barnoldswick) を表す)と命名された。
しかし W.2B の開発は出力暴走、タービン入口温度過昇、サージング等の問題に直面して難航し、後にランドローバー開発主任として知られるモーリス・ウィルクス(''Maurice Wilks'' )が、タービン動翼を外部水冷から内部空冷に、静翼を低反動型に各々変更し、新しい耐熱合金を採用した結果、1942年末には推力5.6 kN(575 kg)で25時間の連続運転に成功した。
これらの改良作業と並行して、W.2B は同年夏からビッカース ウェリントン、続いてグロスター E.28/39 にも搭載されて空中試験が開始されていたが、下請業者からの部品納入遅延や知見の薄さからローバー社における開発はなかなか進捗せず、事態を重く見た軍需省が W.2 の詳細データをエンジン技術者フランク・ハルフォード''Frank Halford'' )に托した結果、W.2 より簡素な構造を持つハルフォード H.1(後のデ・ハビランド ゴブリン)が先に実用段階に達してしまった。
更にホイットルの反対を押し切ってローバーが大幅な設計変更(全長短縮の意図で用いられていた反転式燃焼器を排し、噴流を迂回させずタービンに直接当てる改良型。後に W.2B/26 ~ロールス・ロイス ダーウェントへと発展)に着手したため、これに苛立ったホイットルはローバーを公然と批判するようになり、ロールス・ロイスの手を借りて独自改良版のパワージェット W.2/500~/700 の試作に着手するなど、両者の対立は修復不能に至った。しかしホイットル自ら注力した W.2/500~/700 もまた、数多の技術的課題を克服できぬ極めて不安定な物でしかなかった。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ロールス・ロイス ウェランド」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rolls-Royce Welland 」があります。




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